瞳の色は、男女の恋愛関係を左右する!?
“アイコーデ”をご提案する「カラー&スタイル診断」
日本アルコンが提供するスマートフォンアプリ「ヒトミナビ」の新機能「カラー&スタイル診断」の監修をさせていただきました。
「ヒトミナビ」というネーミングが示すとおり、カラーコンタクトレンズ/サークルレンズの装着イメージをシミュレーションするために開発されたアプリです。「カラー&スタイル診断」の診断結果は14タイプあり、日本アルコンのカラーコンタクトレンズに対応しています。
日本におけるカラーコンタクトレンズの流行
このお仕事をきっかけに、他社製品も含めて、カラーコンタクトレンズのカラーバリエーションをリサーチしました。日本では、1990年代以降、若い女性を 中心に広く認知されるようになり、特に、2005年以降、使い捨てタイプが登場し、販売チャネルも増え、市場規模は拡大しています。
現在では、1700万人のコンタクトレンズ使用者のうち、約10%がカラーコンタクトレンズを使用しています。
カラーコンタクトレンズのリサーチの一部を、ウェブマーケティングのポータルサイトMAKEPO(マケポ)に寄稿しました。
フランスにおけるカラーコンタクトレンズの流行
先日、フランスで5万部を超えるヒットとなった書籍『色の力』の著者、ジャン=ガブリエル・コース氏にインタビューさせていただきました。その際に、フランスにおけるカラーコンタクトレンズ事情についてご質問させていただきました。
『色の力 消費行動から性的欲求まで 人を動かす色の使い方』の著者ジャン=ガブリエル・コース氏
コース氏のご回答は、下記のとおり。
「1990年代のスーパーモデル、ナオミ・キャンベルがカラーコンタクトレンズを使ったのをきっかけに、フランスでも若い女性の間でカラーコンタクトレンズが流行しました。しかし、一過性のもので、すぐに終わりました。
(ナオミ・キャンベルの影響なのかは定かではありませんが)、栗色の瞳が多いアフリカでは、明るい色(ブルーやグリーン)のカラーコンタクトレンズが、流行っているそうです。
流行するのは、以前あって忘れられたもの。カラーコンタクトレンズも忘れられた頃に、有名人が使い始めると、再び流行するかもしれません。」
現在のフランスで、カラーコンタクトレンズは流行していないようです。
コース氏は、次のようにもおっしゃっていました。
「日本人女性が、カラーコンタクトレンズで、黒目を大きく見せようとするのは、漫画の影響ではないか?」
黒目を大きく見せようとする美意識は、フランスにはないようです。
瞳の色が、男女の恋愛関係に与える影響
しかし、日本人に比べると、欧米人は、髪の毛や瞳の色のバリエーションが多いことから、コース氏のご著書では、髪の毛や瞳の色に着目した調査研究の一端が紹介されています。例えば……。
青い瞳の男性は、青い瞳の女性に惹かれる傾向があるが、青い瞳の女性は、男性の瞳が青いかどうかを、好きになるための条件にしない……。
茶色の瞳の男性は、自分の瞳は平凡だと不満を抱きがちだが、青い瞳の男性よりも信頼感を抱かれやすい……。
髪の毛や瞳の色の認識の仕方、色が与える影響は、先天的なものというより、その大部分は、文化によって条件づけられるようです。上記のような研究報告を頭の片隅を置いておくと、例えば、セレブゴシップの恋愛模様をより深く楽しめるのではないでしょうか。
【関連コラム】
コース氏のインタビューの一部を、All Aboutに寄稿しました。