風水や星占いから探る、色のイメージと文化
新年明けましておめでとうございます。
明るく楽しい一年でありますように、本年もよろしくお願いいたします。
さて、新春らしい記事をということで、ラッキーカラーの記事を2つ寄稿しました。
一つは風水、もう一つは占星術。2つの観点から、2017年のラッキーカラーをご紹介しました。
色が与える影響やイメージには、先天的なものと後天的なものがあります。
生後間もない乳児が識別できる色は、赤と黄色のみ。生後6ヶ月を過ぎる頃から、成人と同じような色覚になります。2歳児を対象に、色の好みを調査したところ、男児と女児に色の好みの違いはないことがわかりました。
しかし、成長するにつれて、女の子はピンクを、男の子はブルーを好むようになります。男女の区別や、女の子らしさ、男の子らしさを学んでいくうちに、色の選択や色の好みに影響を与えるのではないか……男女の色の好みの違いは、先天的(本能的)なものではなく、後天的(文化的)なものだと考えられるようになってきました。
古代中国で生まれた風水、ギリシャ神話を深く結びついた西洋占星術は、それぞれ考え方は異なりますが、暦と密接に結びついています。色は時の移ろい、社会の変化、人の成長などを示す象徴のひとつとして重要な役割を担ってきました。
風水や占星術は、現代の科学とは相容れない面もありますが、ひとつの文化として現代の私たちにさまざまな影響を与えています。色が与える影響やイメージを考える上で、さまざまな気づきを与えてくれるのではないでしょうか。