「赤備え」の強さの秘密
前回は、日本流行色協会が選んだ2017年の色「リーディングレッド」の例として、資生堂の「ルージュ ルージュ」をご紹介しました。
NHKの大河ドラマも、2016年の『真田丸』、2017年の『おんな城主 直虎』と、「赤備え」で知られる真田家と井伊家を取り上げています。
戦国武将たちは、軍団編成に色を用いることがありました。色備えとは、甲冑など武具の色を同じ色で整えること。赤備えに用いられた赤は、辰砂という鉱物から採られた顔料でした。辰砂は高級品だったので、赤備えを身につけることができたのは、大大名の軍団の中でも、特に武勇に秀でた精鋭部隊だったと考えらます。
実力に加えて、戦場でひときわ目を引く赤備えは、敵の軍勢を恐怖に陥れる効果は抜群だったのではないでしょうか。
現代の研究では、赤は身体的優位性を示す効果が最も高いと考えられています。武具など身につけるものに赤を用いると、自信がみなぎり、敵に恐怖心を与える効果が期待されます。赤のこのような効果は、現代ではスポーツ心理学などで研究されています。
下記の記事に赤の効果も少しだけ紹介しています。
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