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緋か葡萄色、濃い紅……。

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大河ドラマおんな城主 直虎」第9回「桶狭間に死す」(3月5日放送)では、亡くなった井伊直盛(直虎の父・杉本哲太)のセリフに、色の名前が出てきました。

井伊家のために出家し、墨染の僧衣をまとうことになった娘・直虎(柴崎コウ)がいつか還俗できる日がやってきたら、辻が花を着せてやりたい、色は緋や葡萄色、濃い紅もいい……と。

辻が花とは

「辻が花」とは、室町時代末期から江戸時代初期の染め物に見られる技法のこと。江戸中期に技法が確立し、普及した「友禅」は、糊で防染し、模様や柄を表現します。「辻が花」は、「絞染め」に代表される縫い締め防染による染めを中心をした技法で、模様が柄を表現しました。安土桃山文化を象徴する色柄のひとつです。

緋色(ひいろ)

平安前期までの緋という色は日本茜で染めた色のことをさしましたが、平安中期以降は鬱金(うこん)などの黄色の下止めに紅花をかける方法が用いられました。

葡萄色(えびいろ)

近代以降、海老にちなむ色名「海老名」「蝦色」と混同されるようになりましたが、戦国時代の「えびいろ」は「葡萄色」という表記が一般的。葡萄色は野生のえびかずらの実で染めた、暗い紫みの赤のことをさしますが、蘇芳(赤)と藍(青)で染めた色であったかもしれません。

紅色(べにいろ)

紅の歴史は古く、奈良時代から化粧料として用いられていました。紅とは、中国から伝来した紅花の花弁の色素から製した染料による色の名のこと。やや紫みがかった鮮やかな赤のことをさします。

松平元康の金色の甲冑

ところで、桶狭間の戦い(1560年)の場面では、松平元康(後の徳川家康)の金色の甲冑がとても目立っていました。他の武将たちと比べると、甲冑の構造やデザインにも大きな違いがあります。

鉄砲戦が大きな役割を担うようになるのは、長篠の戦い(1575年)になってから。桶狭間の戦いの頃は、刀や槍が主な武器なので、甲冑も鉄砲に対する防御はあまり想定していなかったと思われます。

元康の金色の甲冑は、史料として残っているのですが、後世の創作ではないかとも言われています。

 

最後に拙書の宣伝を。覚えておくと便利な慣用色名と配色例をご紹介した本です。ぜひ、お手にとってご覧ください。

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