2015年の色は「マルサラ」に決定!
12月になると、今年を振り返りながら、来年の展望を考えるものですよね。カラーの世界もそのような取り組みがあります。代表的なものは、アメリカのパントン社が発表する「カラー・オブ・ザ・イヤー」です。
パントンの「カラー・オブ・ザ・イヤー」とは?
パントンは、毎年2月と9月にファッションカラーリポートという形で、次のシーズンのカラートレンド情報を発信します。2月にその年の秋冬シーズンのカラートレンドを、9月に翌年の春夏シーズンのカラートレンドを選定します。このリポートは、ウィメンズとメンズ、それぞれ10色で構成されるカラーパレットに集約されます。
12月に発表する「カラー・オブ・ザ・イヤー」は、9月に発表したウィメンズのファッションカラーリポートから選定されます。来年のムードを占うような意味合いがあるので、ぱっと目を引く鮮やかな色、うっとりと見入ってしまうような優しい色が選ばれることが多いのですが、今回選ばれた「マルサラ:MARSALA(PANTONE 18-1438)」は、ご覧のとおり、これまでになかったタイプの色です。
シチリア産の「マルサラワイン(マルサラ酒)」にちなんだ色名なので、イタリア旅行へと誘ってくれるような、成熟した大人の雰囲気が感じられるのではないでしょうか。
ちなみに、過去の「カラー・オブ・ザ・イヤー」は、色名の由来から、次のように分類することができます。お酒にちなんだ色名が選ばれるのは、今回がはじめてです。
花の色
宝石の色
自然の色
- 2003:アクアスカイ
- 2000:セルリアン(澄んだ空のような青)
フルーツの色
- 2012:タンジェリンタンゴ
スパイスの色
- 2007:チリペッパー
海の生き物
- 2006:サンドダラー(ウニの一種、スカシカシパン)
基本色名
- 2002:トゥルーレッド
パントンのリリースを読むと、マルサラはこれまでのカラー・オブ・ザ・イヤーとは違って、配色の要になる色と位置付けているようです。マルサラのマンセル値は、4.5R 4.13/6.41(明るい赤みのブラウン)なので、ファッションではベーシックカラーに分類されます。コーディネートしやすい色ですが、組み合わせる色によって、配色効果が違ってきます。色相差、明度差、彩度差のコントロールが、これまで以上に重要になってくるでしょう。
色のアンケート
そこで、「マルサラ」の配色アンケートを作成しました。10秒くらいでご回答いただけますので、ぜひ、お好きな配色をお教えください。よろしくお願いいたします。
色にまつわるコラム
色からモノを好きになる IROYA MAGAZINEに寄稿しました。
カラーマーケティングのポータルサイトMAKEPO(マケポ)に寄稿しました。