光のアート@エスパス ルイ・ヴィトン東京
先日、HOYAの青山ビジョンセンターで、新しいメガネをつくりました。
次の予定まで少し時間があったので、エスパス ルイ・ヴィトン東京で、アメリカ人アーティスト、ダン・フレイヴィンの展覧会を見ました。
ダン・フレイヴィンの4原色
バイオグラフィーによると……
ダン・フレイヴィンの作品や活動は、ドナルド・ジャッド、ロバート・モリス、ソル・ルウィットなどと並んで、ミニマルアート、ミニマリスト運動として紹介されます。
フレイヴィンは、表象、錯覚、隠喩(メタファー)を拒絶し、基本形の連続と反復という手法を用いました。素材は、既製品の直管蛍光灯のみ。4種類のサイズ、10種類の色(青・緑・ピンク・黄・赤・紫外線、そして4種類の白)を用いています。
このような作品を制作し続けた背景には、父親の方針で受けた宗教的教育を自ら断ち切るという強い意志があったようです。その一方で、フレイヴィンは、モンドリアンが嫌悪した緑を「他とは異なる驚くべき強さがある」と主張し、ピンク・青・黄と並んで、4つの原色のひとつとして扱っています。
モンドリアンから着想を得た「緑」
色のイメージや連想には、宗教やアートに由来するものもあります。フレイヴィンは、宗教の象徴的な意味合いから色を解き放つ一方で、モンドリアンから着想を得て、緑がもたらす視覚効果を探求しました。フレイヴィンの緑は、モンドリアンに対する“生彩を放つ[colorful]反応”と解釈されているそうです。
エスパス ルイ・ヴィトン東京は外光が入るギャラリーなので、フレイヴィンのような光を用いた作品は、時間や天候によって見え方が違ってきます。光の感覚や空間の体験を楽しみながら、創造のプロセスにも興味をそそられました。次は、日没後に訪れてみたいです。
www.espacelouisvuittontokyo.com
メガネの話はこちらをご覧ください。
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